再会
2007年 11月 15日
先日、偶然に高校時代の学友に遇った。
ブラウン管越しの彼は少し痩せて見えた。
そして、頭を下げていた。
衝撃が走ったが、時間は進む。
ただ、暫く御無沙汰してしまった彼に、
いま僕が出来る一番の励ましはそっとしておくことだと思った。
五感を通して人に何かを伝えたい。
僕自身も同じような職についているので、
何に対してかは今はまだ漠然としているのだけど悔しい、そして胸が痛む。
詰襟の頃によく一緒にコンサートを観に行った。
その帰り道、彼の店でいただいた至福の作品のひとつひとつ、
これからの夢を語った彼の情熱を僕は今でもはっきりと覚えている。
忘れそうなものこそ、たいせつなもの。
彼自身は決して初心を忘れていないことを切に願い、信じたい。
そしてそれは僕自身への誓いでもある。
偶然か、必然か、
その場所に生を受けた彼の計り知れないプレッシャーや使命感。
人間、生きてりゃいくつも壁がある。
お互い、そんな壁をひとつふたつ乗り越えて一献交わせる時を想いながら、
いまはそっと陰ながら見守りたいと思う。
今日は僕のヒトリゴトでした。
だいぶ、冬らしく冷えて来たので、お互い体に気をつけて。
いつもありがとう。
妹尾 武
by senoo1969
| 2007-11-15 11:10
| 日々徒然